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私は芸術に関する特別な教育、訓練は受けていません。制作する事で気が付き、知ります。


「しつずけるもの」

表面からは隠れて見えづらく、主流なことから外れがちだが、なぜか惹かれてしまうようなものを魅力的なものとして作品に表したい。

​ドローイング表現は私にとっては内と外、主観と客観の関係にある狭間、間、境界そのもだと考えています。



想像は日常でのあらゆるものが影響しています。それらは、なぜかひかれることや物、ワードとなり作品となります。強い表現や、専門的な知識という深みはないが、複合的にみてなぜか惹かれる魅力的な作品にしたい。

​現在は線を主体に線の概念に基ずく関係性を作品にしています。


じしんのしょ
 

見出し ほお

「oiunt シリーズ」内を外にみる。心情とかさなるような物や事を作品にして、平凡なものの魅力をあらためて示し、平坦な風景に起伏をあたえ、バランスをとります。

​「ドローイングシリーズ ミキ」  「幹」や「柱」のような縦の線を交えたドローイング表現。

「マヌーク」シリーズ  狭間、間の構図を主体にした作品。




数年前。
いつものようにマーカーペンを手に探索中。
ふと向けた視線の先に真夏の蜃気楼のようなものが見える。でも日はかげっていてあきらかに蜃気楼とはちがう。
縦にのびていて、柱状に揺らいでいる。
好奇心で虹の末端を探すかのように、それに近づこうとするが、なかなかたどり着けない。

水も飲まずに数時間がすぎていた。
休憩する。
大きな岩に手をつき腰を下ろす。
すこし前からもやが出始めていた。
色は認識できるが、辺り一面がグレーがかっている。鳥肌が立ち、脈が全身をつたい、くすぐったい。

ふと上げた視線の先、そこから少し離れた所に青白い眩しさがある。
近寄る。
体ごとくぐり抜ける。
振り返る。

その眩しさは裂け目状になっていた。その瞬間、気が付いた。
すでに、あの蜃気楼のようなものに到達していた事に。しかし、その中なのか外なのか空間的な位置関係がよく分からない。

あたりを見わたす。

​そのエリアは空間的と空間の狭間で、わずかに重なって干渉しできた、もう一つのスペースのようだ。うまく言い表しにくいが、内でもあり外でもあるが、どちらでもない、境そのもの。はっきりと見えているようで、ぼやけて見えにくい。
なんだかそんな風に感じた。

その感覚は、手に持っていたマーカーペンでこの形態を示した。
深く潜ったようで、いつの間にか
浮上へ向かい、表出する。

その間の転換点のようだ。


out in. 外に内を見る。インドアとアウトドア。

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