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T A K U M I
独学による制作ゆえなのか、自分の作品を「うまく説明できない」「わからない」ということに向き合い、「はざま」「間」というものを見つけた。
私の制作において
「マーズ(ドローイング線たち)」
「マヌーク(間をぬく)」
「oinut (外に内を見る)」
を持って
「間」をはかる「尺度シャクード」のようなものとして作品を置きます。
見出し ほお

数年前。
いつものようにマーカーペンを手に探索中。
ふと向けた視線の先に真夏の蜃気楼のようなものが見える。でも日はかげっていてあきらかに蜃気楼とはちがう。
縦にのびていて、柱状に揺らいでいる。
好奇心で虹の末端を探すかのように、それに近づこうとするが、なかなかたどり着けない。
水も飲まずに数時間がすぎていた。
休憩する。
大きな岩に手をつき腰を下ろす。
すこし前からもやが出始めていた。
色は認識できるが、辺り一面がグレーがかっている。鳥肌が立ち、脈が全身をつたい、くすぐったい。
ふと上げた視線の先、そこから少し離れた所に青白い眩しさがある。
近寄る。
体ごとくぐり抜ける。
振り返る。
その眩しさは裂け目状になっていた。その瞬間、気が付いた。
すでに、あの蜃気楼のようなものに到達していた事に。しかし、その中なのか外なのか空間的な位置関係がよく分からない。
あたりを見わたす。
そのエリアは空間的と空間の狭間で、わずかに重なって干渉しできた、もう一つのスペースのようだ。うまく言い表しにくいが、内でもあり外でもあるが、どちらでもない、境そのもの。はっきりと見えているようで、ぼやけて見えにくい。
なんだかそんな風に感じた。
その感覚は、手に持っていたマーカーペンでこの形態を示した。
深く潜ったようで、いつの間にか
浮上へ向かい、表出する。
その間の転換点のようだ。
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